(株)カスタネット、植木です。

葬儀・結婚式・卒業式などに参列する場合、その場面に合う服装にしているはずです。
男性ならネクタイも日々変えていると思いますが、名刺入れは一つしか持っていない人が多いのではないでしょうか。

▼第7章 『名刺入れをいくつ持っていますか』

名刺交換では、名刺だけではなく、それを入れる名刺入れにもポイントがあります。
会社の名刺は自由に変えられない人でも、名刺入れを工夫することで話しの主導権をとれたします。


まず、悪い名刺入れの代表と言えば、アルミ製のものです。

社会人としてのマナー研修では、絶対ダメと言われる名刺入れなのですが、これを使用している人は少なくないのです。
講演の場で確認すると、10人中3~4人も使用している場合もあります。

アルミ製の名刺入れが悪いのは、名刺を入れるところが一つしかないため、交換した名刺と自分の名刺が混在してしまいます。
もしかして、名刺交換時に先に交換した他人の名刺を出してしまうかもしれません。

その瞬間、ビジネスの前に社会人としての信用を無くしますね。
(なによりも、アルミ製は金属で冷たく、名刺さんが嫌がると思いますよ・・・)

財布では、紙幣と硬貨はわけていると思いますし、紙幣も一万円札と千円札を区分けして財布に入れていると思います。
名刺入れも財布と同じように、自分の名刺と受け取った名刺をわけることが出来る、二つ以上のポケットが必要なのです。

更にひどい人は、名刺入れを持っていなくて、名刺を購入したときに入っていた紙箱のままで持ち歩いている人。
名刺入れを座布団のように添えず、名刺をむき出しで出してくる人、手帳にはさんででいる人もいます。
しっかりと名刺入れを持ちましょう。


▼良い名刺入れ

良い名刺入れとは、その場の空気に合ったものです。
葬儀や堅い仕事の席などでは、黒くしっかりしたもの。逆に交流会のような明るい場では、華やかな目立つものが良いでしょう。女性だったら、パステルカラーのような明るい色にし、男性なら材質を西陣織などにして変化をつけてはどうでしょうか。

名刺入れが他人と違うだけで、話しの流れが自分に向いたり、名前を覚えてもらえやすくなります。

名刺入れは、のし袋を入れる袱紗と同じです。自分の気持ちを包む大切なものですから、急いで百円ショップで買ったものより、しっかりした名刺入れの方が、相手に自分の気持ちを伝えることが出来ます。

まとめ:『名刺の分類が出来ないアルミ製の名刺入れは、使用厳禁』
『その場に合った服装を着用するのと同じく、名刺入れも使い分ける』


【名刺交換でビジネスが生まれる 連載】

第64回 名刺交換でビジネスが生まれる 連載1(2005.10.06)
第65回 名刺交換でビジネスが生まれる 連載2 (2005.10.14)
第66回 名刺交換でビジネスが生まれる 連載3 (2005.10.18)
第69回 名刺交換でビジネスが生まれる 連載4 (2005.11.07)
第71回 名刺交換でビジネスが生まれる 連載5 (2005.11.22)
第74回 名刺交換でビジネスが生まれる 連載6 (2005.12.08)
第80回 名刺交換でビジネスが生まれる 連載7(2006.01.11)




Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)