(株)カスタネットの植木です。

来年からオフィス家具が一斉に値上げされます。横並び談合体質に企業努力、企業経営があるのか疑問が残る。
良心的な価格で販売することを目指しているベンチャー企業としては、あの言葉をもう一度聞きたいなあ~

『責任者でてこい!』


▼ 来年のカタログから定価改定

オフィス家具業界は、毎年カタログが発刊されます。
各メーカーから連絡が入り、来年つまり2005年のカタログは定価を全面改定するとのこと。
その理由は、鉄などの素材の価格高騰。。。

商品よって、その値上げ幅は違うが“金庫”などは大幅アップとのこと。
ある程度は理解できますが、スッキリとしない。

      “皆で値上げすれば、怖くない” のかなあ~。


▼ 身から出たサビを価格に転化

オフィス家具メーカーが利益を落としている、その理由として、バブル崩壊後、この業界には東京のオフィスビル建設に伴う“二回目のバブル”があった。
そのために、他業種と比べていわゆるリストラが出来ていない。

前回(53回)のコラムでも書いたように、顧客ニーズを忘れた商品開発に走り、生産性や管理コストに問題があるように思えます。
毎年カタログを発刊しているから、今年も行なう。
惰性的と言うべきなのか、事業の見直しが出来ていないと言うべきなのか。。。

更に、超大口物件には原価や利益を忘れて“意地的な価格で受注”している。
小口で儲けて、大口で損をする体質(メーカーの人は、工場の稼働率を上げるためにと言うが・・)に問題がある。 
無意味な価格競争に走ったため、収益が低下している。

企業努力を忘れて、安易に値上げに走って良いものか。
中長期的には問題が残る経営判断かもしれない。
(もしかして、経営者が判断していない結果かもしれないが。。。)


▼オフィス家具メーカーは、淘汰される時代に入った

“21世紀は、物を大切にする時代”に入っている。
オフィス家具を使い捨てする時代は終わっている!(と信じたい)
三度目のバブルは、通常ではありえないと思います。
あるとすれば、関東大震災級の地震が発生し、その復興特需だけである。

家具メーカーは淘汰され、明暗を分けるときが近いと思います。
しかし、今回の値上げ状況を見ると明暗を分ける前に“共倒れ”になるかもしれない。

早く、一歩を踏み出した企業が生き残れると思うのは、私だけでしょうか?


▼ 発注するのなら、年内に!

定価が上がれば、当社の利益が若干(ほんとに若干です)増えるのも事実です。
メーカーからは文句を言うな!と言われそうですね。


          。。。商売、商売の話しです。。。

オフィス家具の購入を検討されている企業様は、是非年内に発注して下さい。
当社は、机1台、椅子1脚でも全国配送しています。
宜しくお願い致します。 
お問合せは、info@castanet.co.jp まで。
また、お知り合いの企業様にもお伝え下さい。


▼ 京都市長に当選した場合の公約

国も地方も、次の世代のために学校教育が重要である。
教育現場で使う“机”は全国一律規格(JIS規格適合品)を購入する必要があるのだろうか。
京都市内の学校は、京都北山杉で作った机を使用するべきではないのか!
木のぬくもりのあるもので、勉強するべきではないのか!

しかし、予想するのにJIS規格適合品を購入しないと補助金が出ないかもしれません。
(調査はしていませんが。。。)

地域の活性化、森林産業を守り、環境都市京都にするためには、全国一律商品を買わないことがスタートと思う。

オフィス家具を販売する会社の経営者が、思いつきで、無責任な発言を繰り返しているが・・・
「責任者でてこい!」で、出てきたらどうする? の落ちは。
たしかあの人は『ごめんちゃい。と謝る』でしたね。。。


     天国から声が聞こえそうです。『責任者でてこい!』と。


Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)