(株)カスタネットの植木です。

朝日新聞、創刊125周年記念事業として、企業の社会貢献活動を表彰する「第一回朝日企業市民賞」に応募しました。
10月4日の朝刊に審査の詳細が紹介されていました。


▼ 受賞の5社に入れず

今回は、企業、団体から169の応募があり、富士メガネ、アジレント・テクノロジー、日産自動車、富士ゼロックス、ダイキン工業の5社が選ばれました。
“カンボジアの小学校に文房具を寄贈”で応募しましたが、残念でした。
応募企業を見ると、大手、超大手企業が殆どの中、こんなベンチャー企業が応募しただけでも良かったと思っています。

ベンチャー企業はカスタネット1社、169社の中で一番小さい会社ではないかと思います。


▼ 京都から4社、オフィス用品業界では唯一

京都からの応募は、ワコール、堀場製作所、京仏具小堀だけです。CSR(企業の社会的責任)が叫ばれているのに、京都からたったの4社とは寂しいですね。
個人的には、大企業が行なっているCSRに異論はありますが、それにしても京都の大企業はなにをしているのだろうか!

社会貢献活動は行なっているが、この朝日企業市民賞には応募しなかったと思いたいです。

アスクルなどのオフィス用品通販会社、文具メーカーからの応募は有りませんでした。
文具業界の衰退と応募との相関関係を感じますね~。


▼ 掲載されていた論説委員のコメントを紹介します。

「環境・社会との調和、重要に」

一人ひとりの市民と企業とは、長らく対立する存在としてとらえがちだった。
公害や労働災害、首切りなど日々の生活を脅かす問題の背後には、必ずといっていいほど会社の影があった。
いまも製品の欠陥や粉飾決算などの企業犯罪には、厳しい目が向けられている。

その一方で17世紀からの株式会社の発達が豊かな製品やサービスをもたらし、多くの人に働く場を提供することで社会の発展を支えてきたことも確かだろう。
いまや企業とかかわりを持たず一日を過ごすことは不可能に近い。

朝日新聞が04年の創刊125周年を記念して始めた「企業市民賞」は、企業そのものが社会の一員であることを自覚し、良き市民として行動するよう呼びかけるために設けられた。

地道な活動を通じて消費者や地域の信頼を勝ち得ている企業の姿を伝え、顕彰する。
そのことがほかの多くの企業にも刺激となり、より大きな企業市民の輪を形作ることになるのではないか。
本賞には、そうした期待が込められている。

昨年まで関連団体の財団法人朝日新聞文化財団が「企業の社会貢献賞」を設け、優れた成果をあげている企業を表彰してきた。
そこで蓄えられた知識や経験を受け継ぎ、さらに中小企業や地域に密着した企業にも対象を広げた。

審査の基準として「先進性」「独創性」「継続性」の3点を挙げたのは、各社が置かれた環境のもとで創意工夫を凝らし、息長く活動を続ける姿勢こそ、企業市民の理念にふさわしいと考えたからだ。

利益が出たときには派手な慈善や寄付をしても、不況になれば手のひらを返したように沈黙する。そんな企業よりは、社長から若手の従業員まで多くが参加して、できる範囲で活動を続けてきた会社こそ評価したい。
日本でも論じられる機会が増えたのが「企業の社会的責任(CSR)」だ。
営利を目的として設立された以上、利潤を増やすために努力するのは当然だが、あくまで法令や社会的な論理にもとる行動を排し、環境の保護や社会への貢献に配慮することが大前提となる。

企業やその経営者は、健全な常識が問われている時代といえよう。
先進地である欧米では、下請け工場や原材料の生産地での労動環境にまで対象が広がり、責任を果たしていないとされた企業には、消費者から不買運動が突きつけられることさえ珍しくない。

「企業市民賞」は、応募された企業に活動内容とともに「職場の環境」や「顧客への姿勢」「経営の公平さ」などについての質問書への回答を求めた。
社会的責任をまっとうすることだろう。
本賞が日本において、「企業の社会的責任」への意識を高めることに貢献することになれば幸いだ。
〔萩野博司氏〕



▼ 高校生に講演しました。

京都労働局の依頼で、24日(水)に京都府立伏見工業高校定時制の2年生に、働く楽しさ(フリーターではなく)などについての講演をしました。
話しは聞いてくれましたが、自己表現力が難しい年頃なのか、話しを進めるのに疲れた講演でした。
しかし、今後の講演(受注?残多数)を乗りきる、勉強になったと思います。

母校(京都府立峰山高校)での、講演時に役立ちますね。。。
(担当先生の異動で、話しが進んでいませんが・・・)


▼ (社)関西ニュービジネス協議会(NBK)で講演します。

ニュービジネスネットワーク委員会の社内ベンチャー研究会
1月19日(水) 16:00~18:00
MFCビル4F会議室(事務局ビル)

大日本スクリーン製造の社内ベンチャー「(株)カスタネット」の起業体験談メーカー系に属さないメリットを活かしたオフィス通販ベンチャー企業の起業体験を植木 力(うえき ちから)社長にうかがいます。
(又、トナーカートリッジの再利用益をボランティアに活用することでも評判の企業です。)
参加費 2,000円/人(交流会費)
お申込はこちらから(締め切り:1月12日(水))
http://www.nb-net.or.jp/news/form0119.html


Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)