2010年03月

カスタくんの町家を移転することになりました。

新しいところは、町家ではなく普通の民家のため、従業員などからはネーミングはどうするのか? の質問でした。

答えは簡単、町家と書いて”おうち”と読むことにしました。
カスタくんの町家(おうち)です!

理由は簡単&emoji!!; SEO対策(検索エンジン最適化)のためです。
ネット上のワード検索では、カスタくんの町家として周知されており、これを変更することは、過去の苦労が水の泡として消えてしまうからです。

”おうち”と読むことにしても、検索する人は”町家”として入力するためにSEO的には問題がありません。

ネット上でいかに検索順位を上げるか。。。
ビジネスを左右する時代になっています。

SEO対策を売りにしているビジネスも多く、企業は何十万円も払っているのが現状です。広告宣伝費とすれば安いのかもしれないが。。。

当社もお金をかけず(少なく)SEO対策を行っているところですが、検索エンジン側も変化が早くて、これで終わりが無いのがSEO対策である。

企業だけ費用負担が続きます。

先週は、大きな出来事がありました。

内閣官房 国家戦略室からの依頼です。

21日(日)に国家戦略室長が神戸に行くので、神戸まで来て、意見交換会に参加してほしい旨の依頼でした。

ソーシャル・ビジネス/社会的企業に関する意見交換会として、一般公開されたものではなく、新神戸駅近くのホテルの一室でした。
参加者は、国家戦略室長の古川元久、経営者3名(社会的企業と言われている)、他は官僚であった。

国家戦略室は、新成長戦略の基本方針を取りまとめ、その中で、新しい公共の担い手育成の観点から、NPOや社会起業家など社会的企業が主導する地域社会雇用創造を推進するために。。。ソーシャル・ビジネスの成功及び失敗の要因。ソーシャル・ビジネスを普及、拡大させていくための方策、課題などを話し合いました。

国家戦略室も上からの押し付け的(ハコモノ行政)ではなく、想いのある人が考え、行動しているソーシャル・ビジネスを支援する必要があることは理解されていました。
頭の固い人たちと先入観で思っていましたので、冒頭驚きました。

私からは、ソーシャル・ビジネスは中小企業が主として行うべきである。
これから起業してソーシャル・ビジネスを行うより、中小企業がソーシャルな部分に参入する方が成果が出やすいと思う。そのためには、資金的な援助が必要である。
ただ、助成金を主とするのではなく、貸付(無利子、無担保、3年程の返済猶予)を主とするべき。それは、助成金を得て勘違いをしてしまい失敗したベンチャー企業をみているから。。。
と資金面について提案しました。

表彰制度と貸付(助成)のメキキについて、現状のメキキ審査では、著名人=成功者が選ばれているが、ソーシャル・ビジネスのメキキは、過去の成功者の基準ではいけないのではないか。。。と少し過激な意見も言わせて頂きました。
さらに、表彰は大きな成果が出たもの=自然と大企業が多くなっていると思います。ソーシャル・ビジネスの成果基準も従来の基準ではないのではないかと。。。

寄付文化については、植樹のように、寄付先が明確になっておれば、日本人は動くのではないか。。。他の経営者と同意見でした。

国家戦略室は、ソーシャルポイントなるものを検討材料の一つとしているようで、当社のソーシャル・バスケットの考えと近いのだが。。。時間的な問題で、深く入れませんでした。

限られた時間でしたが、一通り話させて頂きました。
再度、お呼びがかかるか、政策にどのように反映されるか楽しみですね。

社会的企業として、政府の資料の名前が掲載されるだけで、光栄と思いながら、新幹線ホームの売店で美味しそうな煎餅を買いました。
(煎餅と光栄とは何の関係もありませんが・・・)

3月13日(土)さわやか福祉財団主催 ふれあいの居場所普及サミットin京都が開催されました。
当社は、町家の開放を紹介するために、ブース出展でした。

サミットの内容については、知人の川本さんのブログをお読み下さい。&emojion;http://d.hatena.ne.jp/ksen/20100316

主催者に確認したところ、ボランティアを含めて300名を超えたとのことでした。 その中で、最初に登壇の堀田力さんが、300名の前で私のことを紹介して頂きました。
社会貢献のクッキーの話し、トナーカートリッジの売上からカンボジア支援の話し、町家の無料開放の話し、そして、名前の漢字が同じ話しまで。。。

感動&emojihearts; でした。

それにしても、堀田さんは凄いと思いました。
・記憶力は、神様ではないかと思うほどです。
・終了後、堀田さんの方からお礼の挨拶に来る気配り。


参加者の前向きさ、ボランティアの熱心さ、一日中感動していました!

新通貨を検討しています&emojimark_doller;

8月末に移転するカスタくんの町家→カスタくんの町家(おうち)の小さな空間だけで有効な通貨を検討しているところです。

日本円で110円は10カスタ。1,100円は100カスタ。

商品券などの考え方と逆で、110円を出しても、100円の価値になり、その差額は寄付です。そして、その寄付と同額をカスタネットも寄付を行います。つまり、ソーシャルバスケットと同じ考え方を適用することにしました。

町家(おうち)では、若干の使用料を頂くつもりでいます。
例)障がい者団体:午前は10カスタ(110円)、午後は20カスタ(220円)
それぞれ、午前20円(10円+10円)、午後40円(20円+20円)が寄付となる計算です。

それを、どこに寄付するか&emojibulb;  一つの案ですが。。。

新通貨は、映画券のように半券がついている紙幣にします。
寄付テーマ毎のビンを用意し、寄付者が半券をビンに入れます。半券を定期的に計算して、カスタネットの同額分を加算して寄付します。


新しい考え方の通貨です。

ある方とメールのやりとりの中で、他の方にも紹介したい言葉がありました。

『テクノロジーを適度に使うと、本当に良い社会になっていくのではないかと思います。 血縁、地縁、社縁の次に来るのは、私は無縁ではなく情縁なのではないかと思っています。情報の縁と人情の縁。ネットとリアルを適度に使い分ける知恵で、暮らしはより豊かになるのではと思います。』

ネットだけに頼るのではなく、リアルと適度に使い分ける社会の構築が必要なのかもしれません。

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