(株)カスタネットの植木です。
普通のカンボジア観光では、絶対出来ないことを経験してきました。
カンボジア訪問の"その2"をお読み下さい。
▼ トレア小学校竣工式の続き
プノンペンから車に揺られて約二時間(国道は舗装されている)、トレア村に入ってすぐにトレア学校に着きました。
あ! 子供たちがいっぱいだあ~。
正門から校舎までの約100m両サイドに子供たちが並んでくれて、大拍手。
校舎の前のテントには、住民が200~300人程。
スピーカー(バッテリーで特別用意された)からは、歓迎の言葉(日本から来た私達の名前など)が聞こえて来る。
ある程度の歓迎はあると思っていましたが想像以上で、3人のボランティアの方は、予想しなかった出来事に驚いていました。
出迎えの後、僧侶によるお経(僧侶の前に座り、御払いの様でした)があり、竣工式がはじまりました。
来賓挨拶の後、私の挨拶そして、テープカット。
カンボジア式のテープカットは、相撲の断髪式の様に少しずつハサミを入れていき、最後に私がカット!
その瞬間、全員の大拍手!
子供たち、村人の全員があんなに喜んで頂けるとは思ってもいませんでした。
▼ ボランティア元学校の先生が大活躍
今回、竣工式のボランティア募集としてプレス発表を行ない、応募のあった中から3名の方に行って頂きました。
その中に元学校の先生(女性、60歳)、カスタネット演奏会の準備として、大きな紙に楽譜、折り紙教室の準備などをして頂きました。
竣工式では、"先生"を発揮(やはり、元プロは違いました)して頂きトレア小学校の子供たちも笑顔でいっぱいでした。
ポルポト政権後、トレア小学校での音楽の授業は初めてかもしれません。
これからも、カスタネットによる音楽授業が続けられたら嬉しいですね~。
▼ 日本教育の問題点
ボランティア元先生が新一年生の教室に入った瞬間、なんか驚いている様子。
約70名もの子供が座っていたのですが、日本の子供は、椅子に座れないとの事。
エ! 日本では椅子に座れない?
日本では、授業中にウロウロするのは当たり前らしい。
10月4日は、新学期2日目にもかかわらず、先生が教室に入るように指示すると、全員が教室に入り、椅子に座ったのです。
昔の教育現場では、手作りの教材を作って授業内容に工夫をしていたが、現在は教材業者から購入することになっているらしい。。。
家庭では手作りお菓子を作らない、家庭も学校もお金で処理する、こんな日本教育が何かを悪くしているしか思えてならない。
▼ 雨季には島になる村
昨年、カンボジアを訪問したときは乾季でした。
訪問した村が、雨季には島になると聞き、国際開発救援財団 http://www.fidr.or.jp/の方にお願いして"島になる村"を訪問させて頂きました。
プノンペンから北100Kmのトレア村に近いのですが、泊まる所がないため竣工式終了後、一旦プノンペンに戻り翌日も早朝出発でした。
雨季にはメコン川の水が逆流して、カンボジア内の低い地帯が海状態となるのです。
車で、船着場まで到着すると小船が数隻。
幅が2m、船長が10mほどの小船。
途中でエンジンが止まったらどうなるかと思うほど、不安な船!
その小船に乗って進むが、島は見えない。
何と30分もたった頃に遠くに家が見えた。
そして島に"上陸"約40分もかかった船旅だった。
360度、水平線(乾季は地平線)が見える島であった。
島と言っても幅が最大20m、長さは200m、水面上の高さは1m以内。
水面から出ている"道"と言った方が正解かもしれない。
その道の両サイドに高床式の家が並んでいる。
▼ 元気な子供たち
その島にも、日本人の方が建設した学校があった。
子供たちは元気だ!
何もない環境なのに、皆、子供の顔をしている。(日本は子供の顔でない)
なんと、学校には手漕ぎの船で集団登校をしている。
午前の部の子供が下校するところだった。
その光景を言葉には表せないですね。
しかし、船が小さくなって見えなくなるまで、手を振ってくれました。
感激でした! 反面、この村での生活状況を思うと胸が痛い!
▼ 島の村からの帰り
ここにワニやカバがいたら安心して乗れないなあ~と思っていたところ。。。
エンジンが、トントント~ん、と止まるではありませんか。
エ! まだ陸地は見えません。
水深も数メートルあります。
全員がドキっとした瞬間でした。
すると船頭さんが笑って、身振りで説明。
なあ~んだ。
スクリュウについた草を取り除くためにエンジンを止めたのです。
船着場に到着した時には、学校建設ではなく、遭難のニュースにならなくて良かったと思いました。
ボランティアの方は、凄い経験をしたと喜んでいましたが。。。
▼ 素焼きの村で
プノンペンの帰り道、素焼きの村に立ち寄りました。
一輪ざしを買うことに決めて価格交渉、最初は2個で1ドル。
まとめて買うと言って15個を並べた。
交渉後、なんと15個で1ドル!(物流コストがかからなかったら、日本で売れば大金持ちと思いながら。。。)
生活に困っているから1ドルで良いと思っているのではなく、普段は見ない日本人にサービスしている様な空気を感じましたね~。
自宅に1個。残り14人の方に土産として渡しました。
安い物ですが、割れない様に持って帰る苦労がどんなに大変だったことか。
その村で、バレーボールをしていました。
飛び入り参加! 初めて体感しました。
スポーツとは言葉が通じなくても、楽しく出来るものでした。
スポーツに国境はありませんでした。
清々しい汗をかきました。。。
Written by 植木 力 (株式会社カスタネット 代表取締役)
普通のカンボジア観光では、絶対出来ないことを経験してきました。
カンボジア訪問の"その2"をお読み下さい。
▼ トレア小学校竣工式の続き
プノンペンから車に揺られて約二時間(国道は舗装されている)、トレア村に入ってすぐにトレア学校に着きました。
あ! 子供たちがいっぱいだあ~。
正門から校舎までの約100m両サイドに子供たちが並んでくれて、大拍手。
校舎の前のテントには、住民が200~300人程。
スピーカー(バッテリーで特別用意された)からは、歓迎の言葉(日本から来た私達の名前など)が聞こえて来る。
ある程度の歓迎はあると思っていましたが想像以上で、3人のボランティアの方は、予想しなかった出来事に驚いていました。
出迎えの後、僧侶によるお経(僧侶の前に座り、御払いの様でした)があり、竣工式がはじまりました。
来賓挨拶の後、私の挨拶そして、テープカット。
カンボジア式のテープカットは、相撲の断髪式の様に少しずつハサミを入れていき、最後に私がカット!
その瞬間、全員の大拍手!
子供たち、村人の全員があんなに喜んで頂けるとは思ってもいませんでした。
▼ ボランティア元学校の先生が大活躍
今回、竣工式のボランティア募集としてプレス発表を行ない、応募のあった中から3名の方に行って頂きました。
その中に元学校の先生(女性、60歳)、カスタネット演奏会の準備として、大きな紙に楽譜、折り紙教室の準備などをして頂きました。
竣工式では、"先生"を発揮(やはり、元プロは違いました)して頂きトレア小学校の子供たちも笑顔でいっぱいでした。
ポルポト政権後、トレア小学校での音楽の授業は初めてかもしれません。
これからも、カスタネットによる音楽授業が続けられたら嬉しいですね~。
▼ 日本教育の問題点
ボランティア元先生が新一年生の教室に入った瞬間、なんか驚いている様子。
約70名もの子供が座っていたのですが、日本の子供は、椅子に座れないとの事。
エ! 日本では椅子に座れない?
日本では、授業中にウロウロするのは当たり前らしい。
10月4日は、新学期2日目にもかかわらず、先生が教室に入るように指示すると、全員が教室に入り、椅子に座ったのです。
昔の教育現場では、手作りの教材を作って授業内容に工夫をしていたが、現在は教材業者から購入することになっているらしい。。。
家庭では手作りお菓子を作らない、家庭も学校もお金で処理する、こんな日本教育が何かを悪くしているしか思えてならない。
▼ 雨季には島になる村
昨年、カンボジアを訪問したときは乾季でした。
訪問した村が、雨季には島になると聞き、国際開発救援財団 http://www.fidr.or.jp/の方にお願いして"島になる村"を訪問させて頂きました。
プノンペンから北100Kmのトレア村に近いのですが、泊まる所がないため竣工式終了後、一旦プノンペンに戻り翌日も早朝出発でした。
雨季にはメコン川の水が逆流して、カンボジア内の低い地帯が海状態となるのです。
車で、船着場まで到着すると小船が数隻。
幅が2m、船長が10mほどの小船。
途中でエンジンが止まったらどうなるかと思うほど、不安な船!
その小船に乗って進むが、島は見えない。
何と30分もたった頃に遠くに家が見えた。
そして島に"上陸"約40分もかかった船旅だった。
360度、水平線(乾季は地平線)が見える島であった。
島と言っても幅が最大20m、長さは200m、水面上の高さは1m以内。
水面から出ている"道"と言った方が正解かもしれない。
その道の両サイドに高床式の家が並んでいる。
▼ 元気な子供たち
その島にも、日本人の方が建設した学校があった。
子供たちは元気だ!
何もない環境なのに、皆、子供の顔をしている。(日本は子供の顔でない)
なんと、学校には手漕ぎの船で集団登校をしている。
午前の部の子供が下校するところだった。
その光景を言葉には表せないですね。
しかし、船が小さくなって見えなくなるまで、手を振ってくれました。
感激でした! 反面、この村での生活状況を思うと胸が痛い!
▼ 島の村からの帰り
ここにワニやカバがいたら安心して乗れないなあ~と思っていたところ。。。
エンジンが、トントント~ん、と止まるではありませんか。
エ! まだ陸地は見えません。
水深も数メートルあります。
全員がドキっとした瞬間でした。
すると船頭さんが笑って、身振りで説明。
なあ~んだ。
スクリュウについた草を取り除くためにエンジンを止めたのです。
船着場に到着した時には、学校建設ではなく、遭難のニュースにならなくて良かったと思いました。
ボランティアの方は、凄い経験をしたと喜んでいましたが。。。
▼ 素焼きの村で
プノンペンの帰り道、素焼きの村に立ち寄りました。
一輪ざしを買うことに決めて価格交渉、最初は2個で1ドル。
まとめて買うと言って15個を並べた。
交渉後、なんと15個で1ドル!(物流コストがかからなかったら、日本で売れば大金持ちと思いながら。。。)
生活に困っているから1ドルで良いと思っているのではなく、普段は見ない日本人にサービスしている様な空気を感じましたね~。
自宅に1個。残り14人の方に土産として渡しました。
安い物ですが、割れない様に持って帰る苦労がどんなに大変だったことか。
その村で、バレーボールをしていました。
飛び入り参加! 初めて体感しました。
スポーツとは言葉が通じなくても、楽しく出来るものでした。
スポーツに国境はありませんでした。
清々しい汗をかきました。。。
Written by 植木 力 (株式会社カスタネット 代表取締役)