2003年09月

(株)カスタネットの植木です。

9月9日記者発表の内容が新聞各紙に掲載され、狭い京都で大反響中!

▼ 掲載面の大きさが最大

 一つのニュースで各紙の掲載面合計は、年初来の記録かもしれません。
京都の企業で・・・。


▼ もう悪いこと出来ませんね

 初めて参加した交流会に来ていた約30名の内、約10名が新聞を読んでいました。
町のあるところで、「新聞に出ていた植木さん?」と見知らぬ人に声を掛けられました。
これにはビックリ!!!

 名前が売れるより、商品がもっと売れてほしいと思うのですが・・。


▼ 記者発表に関する費用など

 原稿作成に半日、記者クラブ往復2時間、記者さんからの電話問い合わせに1時間、写真現像代、コピー費用、封筒、記者クラブの女性に298円の土産。
以上がかけた費用です。広告宣伝費と思えば、激安費用です。

 このノウハウ順次お伝えします。お楽しみに!


▼ 新聞各紙に大きく掲載(見出しと大きさを参考まで)

1. 産経新聞 9月11日朝刊
・ カンボジアの子供に校舎1棟プレゼント
・ 京都のベンチャー企業
・ 使用済みトナーカートリッジ回収で建設資金
□ 新聞一段計算:51cm

2. 朝日新聞 9月12日朝刊
・ カンボジアに小学校建設を
・ 就業体験学生も協力
・ 南区の企業カスタネット リサイクル収益金で
□ 新聞一段計算:103.5cm

3. 読売新聞 9月13日朝刊
・ カンボジアに校舎を
・ 業者に売却し資金
・ 目標 使用済みトナーカートリッジ2万本
□ 新聞一段計算:93cm

4. 週刊京都経済 9月15日
・ カンボジアに新校舎寄贈
□新聞一段計算:10cm

5. 京都新聞 9月17日夕刊
・ カンボジアに小学校を
・ リサイクル利益財源
・ 京の文具会社企画
・ 就業の立命大生ら協力
□ 新聞一段計算:56cm

 当社のホームページには掲載しておりません。
 来週にでも更新しますので、掲載された新聞をお読み下さい。

Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)


株式会社カスタネットの植木です。

 イメージ戦略の裏話(その1)は意識した行動の結果でしたが、今回は振り返るとイメージが出来ていたことをお伝えします。


▼ 企業が行うボランティア活動をどんなイメージで見ていますか?

 企業が行うボランティア活動を考えると欧米では、政治、宗教、社会のために個人がお金を出す社会ですが、日本では一円たりとも他人には与えない社会と行っても過言ではないでしょう。
(新興宗教には全財産を提供する宗教もあるそうですが・・)

 社会のためにお金を出す企業は、儲かっている企業と思い込んでいませんか!
言い換えれば、社会のためにお金を出せば儲かっている企業と勘違いされるので、それを利用すれば・・・。

 企業経営の皆さん、お金を出してみませんか!
 金は天下の廻り物・・・。

 後から振り返ると、ここがイメージ戦略のスタート地点でした。


▼ 夢で協賛させて下さい

 京都では、障害者スポーツの発祥の地と言われるほど沢山のスポーツが生まれています。
代表的なのが2月に開催の全国車いす駅伝競走大会で、皇室が入洛される格の高い大会です。

 創業一年目のある日、事務局まで出向き『車いす駅伝に協賛させて下さい』と申し入れしたのです。
通常、事務局から各企業に協賛をお願いしても承諾が得られないのにベンチャー企業側からの申し入れには驚いておられました。

 すぐに驚いたのはこちらで、協賛金の相場が数百万円だったのです。
それもそのはず、協賛しているのは京都の代表企業ばかりでした。
そこで『夢の夢で、協賛金は当社が株式公開した時にド~んと出します!』と、詐欺師の熱弁が始まりました。


▼協賛金を値引き

「で、いくらなら協賛金を出せますか」『最低の最低はいくらですか?』
「では、○○万円では」『その半分、いや四分の一・・に!』
「協賛金を値切ったのは植木さんだけです。協賛企業については、事務局では判断出来ないので、審議にかけます」

 それから1ヵ月後、赤字の会社でも出せる○万円で協賛企業になることが出来ました。
あまりにも少ないので金額は言えませんが・・。


▼ 協賛金の穴埋めを無料の商品で

 協賛金は少なかったので、その穴埋めとして商品を提供することで合意しました。
帰社後、新商品を発売した文具メーカーに電話を入れ『車いす駅伝に協賛することになりました。
開会式で新商品を配ってあげるので商品を提供して下さい・・・と』

 社員が驚く程、メーカーから沢山の商品提供がありましたが、袋には『カスタネット協賛』と書きました。
メーカーの名前を出すのは、社内決済が必要ですが、サンプル品の提供には甘いことに目をつけたのです。
ボランティアは地元京都の人が数百人も参加しますので、知名度が上がりました。

 尚、新商品のその後の売れ具合は聞いておりません・・・。


▼ 日々の活動がイメージ戦略になる

 車いす駅伝での成果は、他の協賛企業と同じ大きさでポスター、チラシなどに掲載され、多くの方から驚きの電話を頂きました。

 実は、協賛企業になれたのは創業する以前から障害者のスポーツ大会にボランティアや他の大会(障害者のシンクロ)に協賛したり、創業時からDMなどの簡単な作業は、福祉施設にお願いしたりしていました。

 そんな小さな、小さな、積み重ねの活動が社会的信用を得られ、それがイメージになっていくと思いますね。

 そうしていると、「社会貢献に熱心な企業」の活字が新聞紙面に出始めました。
これこそが、アスクルをぶっ壊すと叫ぶことの出来る理由の一つです。


▼ 次の戦略は社会貢献室の設置

 ある日、いつもの閃きがやってきました。

      「社内の組織に“社会貢献室”の設置を!」

 超大手企業が広報のためにやっている社会貢献室とは違い、福祉施設に発注業務、トナーカートリッジの回収処理など社会貢献に関する仕事の分担変更と考えています。現在、企画中です。

 ベンチャー企業が社会貢献室とは日本で初めてになると思います。

 ど~んと新聞発表しますので、お楽しみに!
 きっとビッグニュース。


▼カンボジアに新校舎を!

 ニュースと言えば、9月9日に記者発表しました。
 カンボジアの老朽化した小学校を新校舎にする活動です。

 寄付金を集めるのではなく、使用済みトナーカートリッジを回収し、それを財源にカンボジアのトレア小学校を建て替える活動です。
11日の産経新聞朝刊(京都版)に掲載されました。
他に朝日新聞、読売新聞京都新聞などにも掲載されると思います。
活動の詳細や状況は、どこかで書きますね。

 人(コヤマンですが)は、私のことを『PRの魔術師』と呼びます。

 何故、9月9日(火)に記者発表と思いますか?

 9と9ではありません・・・。
 記者発表に向いている曜日、経済ニュースが少ない曜日があるのです。

 今回は、曜日以上に阪神タイガースの優勝と自民党総裁選、9月11日の同時多発テロ、9月後半は企業の上半期決算・・・。

 9日はベストの日でした。ある発表までは・・・・。
 それは、野中広務の引退発表でした。

 次回からは小さなPR~記者発表など、PRの魔術師が持っているネタの種明かしが始まります。
(一冊の本が書ける程のノウハウです・・・。チョット大げさかも)

 お楽しみに!

Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)


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