(株)カスタネットの植木です。

第13回の原稿を書いている時の閃きからプレス発表までの話しです。


▼ 第13回の原稿はキャラクターの話しでした。

原稿を書きながら、色々なカスタ君が存在している事を改めて認識し、次はどんなカスタ君と思った瞬間に閃きました!



         『新撰組のカスタ君!』

NHKの大河ドラマが始まり、京都は新撰組が大ブームになると思いました。
それは、NHKの番組を見ない私の娘が、NHKのドラマを知っていたからです。
勿論、幕末の歴史に興味があるのではなく、香取伸吾が出演するからです。

カスタ君のデザイン構想は簡単でした。
ハッピを着て、はちまきをして、のぼりを持って、刀の代わりに鉛筆!

一度見てやって下さい。
http://www.mankai.biz/ueki/index.html


ただ、順調だったのは、ここまで・・・。


▼ 誕生を世間に伝えたい。

新撰組カスタ君を世間に伝えたい。
最近、メディアコンサル(無料のアドバイス程度)を行っている立場としてはプレス発表したい・・・。
それは、自分自身へのプレッシャーでした。

新撰組のデザインだけではニュース性がなく、新聞記事にはなりません。

話題性からすると年内発表が理想、カレンダーを見ると22日の週は遅すぎるので15日の週が最後のチャンス。
15日は新聞休刊日。となると17日(水)が最適日であると判断しました。

しかし、もう日がない~。


▼ もう一つ、何かが必要

プレス発表には、もう一つ何かが必要でした!
まず、考えたのはキャラクターグッズでしたが、携帯ストラップなどを製造している会社に問い合わせると、最低でも20万円~30万円の見積でした。
グッズを製作しても、販売は出来ないと思い・・断念・・・。

次に考えたのが、PC画面上でキャラクターを動かす・・・。
これも費用と製作時間不足・・・断念・・・。



        『そうだ!販売する商品!』

販売商品で“新千円組(しん千円ぐみ=しんせんぐみ)”つまり、1,000円でセットの商品を販売することを思いつきました。
早速、当社のカタログをめくったのです。

すると、シャチハタの“潤芯マジック” を発見! 「芯千組」
しかし、1,000円セットにするには難しい・・・。

さらに、シャチハタの印鑑、浸透印から「浸千組」も考えましたが、これも1,000円セットにするには難しい・・・。

しかたなく、“しん”を辞書で調べると、“針”を発見!
やっと、完成した瞬間です。


▼ プレス内容をご覧下さい。

       株式会社カスタネット
  新撰組キャラクター誕生と販売キャンペーンを開始

 オフィス用品販売の株式会社カスタネット(本社:京都市南区/社長:植木力)
は、来年から始まるNHK大河ドラマ“新撰組”の放送に合わせ、キャラクター
新バージョンの誕生と新撰組をもじった販売キャンペーンを開始致します。

 当社の社名カスタネットからキャラクターとして“カスタ君”を創業時から広
告宣伝等に活用しており、若い女性の方を中心に各方面から好評を頂いておりま
す。
今回は、新撰組ブームを予想して新撰組バージョンを誕生させました。
今後、ホームページ、商品チラシなどに掲載し、話題性などから当社の
知名度アップを狙うものです。

 新撰組をもじった販売キャンペーンを開始致します。
針千組(しんせんぐみ)として、ホッチキス(ステープラー)5個と針1箱
(1000本)で価格を千円(1,000円)パックとしました。
つまり、針の新・千円の撰・パックの組で、もじった組合せとしております。
又、芯千組(芯に関する千円組商品)も企画中です。

■概要
・ 仕様:アイティーオー製 フラットステープラー 同色5個+針1箱
・ 色:ブルー、ピンク、グリーン、イエロー
・ 価格:1,000円(消費税、送料別)
    【メーカー希望価格500円(計2,500円)】
・ 販売期間:放送開始日(2004年1月11日)から放送終了日(約1年間)
      予定

株式会社カスタネット 会社概要
社名 :株式会社カスタネット
所在地 :京都市南区東九条南石田町5番地 京阪バス十条ビル1階
TEL :075-681-9100
FAX :075-693-4625
URL :http://www.castanet.co.jp/
E-mail :info@castanet.co.jp
設立 :平成13年1月
大日本スクリーン製造 社内ベンチャー支援制度で設立
資本金 :1,000万円
従業員数 :10名
事業内容 :オフィス文具、オフィス家具、工場作業用品、OA機器、
       日用雑貨などの販売
代表者 :代表取締役社長 植木力


以上、原文のまま


▼12月17日(水)は最適日でした。

  ここで、少々ノウハウを公開!

ニュースが少ない時ほど新聞などに掲載される確率は高くなります。
では、それをどう見極めするのか。
地元の新聞(京都なら京都新聞)の経済欄紙面をじっくり見ると分かります。
ニュースの内容が地元企業などではなく、全国的な経済ニュースが入ってきた時が狙いです。
もう一つ、経済欄紙面の下に広告が入っている時です。

経済欄紙面をこんな“切り口”で読むのも楽しいですよ!

当日、京都経済記者クラブでプレス発表したのは、たったの4社だけでした。
翌日は十数社の予定が入っていましたので、12月17日は最高の日だったと思います。


▼ カスタ君はどこに?

翌日、京都新聞朝刊の経済欄に写真付きで「針千組」が掲載されましたが、新撰組カスタ君がいない・・。
京都の新撰組経済効果の特集(いつか記事になるはず)の時に掲載される事を期待して・・・残念な結果でした・・・。


▼ 次のプレス発表のつなぎとなりました。

2月から3月にかけて、ボランティアニュースと新規事業開始の発表を予定しています。
二つのニュースとも全国紙を狙えるほどのビッグニュースです。
今回、当社から発信するニュースの変化(意外性)を記者さんに持たせるには大成功のプレス発表になったと思っています。

次回のプレス発表をお楽しみに!

PS.最近、知人の会社からメディアコンサルを頼まれることが増え、この年末年始の休み中に、2社が発表する原稿(下書き)を頼まれています。
勿論、オフィス用品の注文を頂いておりますので、無償ですが・・・。

Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)