(株)カスタネット、植木です。

早いもので、大日本スクリーン製造株式会社の社内ベンチャー制度で創業してから4年が経過し、5期目に入りました。
今年はベンチャー規定では、節目の年なのです。

▼ ベンチャー規定
一応、ベンチャー規定なるものがあります。
3期目に単年度黒字、5期目に累損一掃するハードルです。
3期目はハードルを倒しながらも何とか飛び越すことが出来ました。
陸上競技でもハードルを倒しても飛び越せたら良いので、それと同じ状態です。
4期目は、累損を越すハードルもないので、楽に走ることが出来ました。

さあ! 節目の5期目です。
ベンチャー規定としては最後のハードルです。
なんとか、累損を一掃して飛躍の基礎固めにしたいですね~。
仮に、一掃できない場合はどうなのか?
実は、ベンチャー規定が少し曖昧で、『資本の撤収など見直す・・』
つまり、どうなるか決まっていないのです。
規定はどうであれ、ゴールに向けて走るしかありません。

▼会社経営にはゴールがなかった。
ベンチャー規定では、ゴールがあります。
27日に開催された第16回全国車いす駅伝競走大会(今年も協賛しました)にもゴールがありました。
あ!ゴールはないのかも・・
あの選手たちは、大会翌日から来年の第17回大会に向け走っているかもしれない。
毎日、毎日、仕事が終わってから練習しているのであろう。
聞くところによると、試合のウォーミングアップでは10Kmも走るらしい。
健常者である私達、何かが不足していますよね!(胸が痛いなあ)

話しは戻り、会社経営にゴールも終わりありません。
創業するとその日から走り続けるだけです。 
引退か倒産まで、それは過酷で孤独な走りです。
この感触は、走った者にしかわからないと思います。

創業を考えている方へウォーミングアップは万全ですか?
これから、長い道のりを走る勇気と体力はありますか? 

▼ 5期目の社内目標
5期目にあたり、社内目標を設定しました。
勿論、銭儲けも大切、しかし、それだけではなく社会に貢献する企業でもありたいと思っています。
・ 売上はオール5(555,555,555円)をめざし、来年はオール6を目標に出来ればと思っています。
・ 収益面では、累損を一掃し飛躍の足掛かり(再投資の準備)の年にしたいと思っています。
・ 社内では、社会貢献室設置の準備を進め、4月から活動を開始したいと思います。 

▼ 事業部制を導入
今後、大きく飛躍さすために、数人の会社ですが事業部制を導入しました。
社内には二つの仕事が存在しています。
一つは、文房具・OA関連消耗品などのオフィス用品。
もう一つは、後から始めたキャスターなどの機械部品販売。
この二つが、柱として、それぞれが伸びる兆候が出始めました。

しかし、仕事のスタイルが全く違うため事業部制を導入し、責任者(決裁者)を明確にすることにより、仕事の円滑化を図るためです。
担当の人員も二分割にし、事務所のレイアウトも二つに分けました。
将来、分社化も視野に入れながら二つの柱をさらに大きなものにしたいと思っています。

▼ ワンモアライフ勤労者ボランティア賞の授賞式
厚生労働省の勤労者マルチライフ支援事業で『ワンモアライフ勤労者ボランティア賞』を19日(土)品川プリンスホテルでいただきました。
念願だった(財)さわやか福祉財団理事長の堀田力様にお会いすることができ、賞はその堀田様からの手渡しでした。
授賞式後の懇親会では、持参した楽器のカスタネットにサインを頂きました。

▼ カスタネット3個で
受賞の当日、品川プリンスホテルの受付けに行き「カスタネットの植木です」と言うと、受付けの方が『植木さんです』と周囲の方々に。
するとザワザワと。
他の受賞される方とは、違う反応がありました。

実は、資料の提出をする時に楽器のカスタネット3個を同封したのです。
これが、事務局内の会話で盛り上がったそうです。
たった3個のカスタネットが、植木さんってどんな人だろう~。(男前・年齢は・・)と興味を持たれていた事と思います。

何事にもこんな事が大切ですよね!
メディア戦略を進める上では、日頃の広報活動も重要なのです。
広報=広告と思われている方も多いと思いますが、それだけではなく、小さな行動で他より差をつける行動だと思います。
今回の送付は、資料だけではなく、職場で話題になる商品であったため、他の受賞者の方との差がつきました。
これが、競合他社との『差別化の基本です』

▼ 差別化から独自化
もっと言えば、差別化だけではマネをされると、差別化ではなくなります。
しかし、他にマネされないもの、つまり独自化を目指すべきでしょうね。
今回の場合、株式会社カスタネットの社名で粗品として楽器のカスタネットを配ることが独自化になっていると思います。

創業以来、粗品として配っているカスタネット
一つの独自化が出来ました。
独自化とは、特別なビジネスモデルだけではなく、どの会社にも出来ることですよね!  
『柔軟な発想が独自化を生み、事業に貢献できます』


Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)