2004年07月

(株)カスタネットの植木です。

第22回コラムで「あしもとに新ビジネスあり!」を書きましたが、その後について報告します。


▼ 記憶にない方は、一度お読み下さい。

http://www.mankai.biz/ueki/index.html 第22回です。

簡単に言えば、産業機器向けキャスターの互換性情報から販売事業を立ち上げる。
市場規模年間300億円~400億円。初年度1億円、3年後10億円を目指す。。。。
3月にプレス発表を行い、京都新聞などに掲載されました。


▼ 6月24日(木)産経新聞の関西版に大きく掲載

3月のプレス発表は、3月17日、18日京都で開催された「ケータイ国際フォーラム」の出展に合わせた発表でした。
今回、その時の取材(その後も電話では記者さんとやりとり)記事が写真付きで産経新聞に掲載されました。 
写真のサイズは、7cmX9cm。

では、掲載記事をお読み下さい。


カスタネット キャスター3000種通販 規格をデータベース化

文具やオフィス家具などを販売するカスタネット(京都市、植木力社長)は、キャスター約三千種類をそろえて産業機器メーカー向け通信販売事業を始めた。

独自にデータベース化した互換性情報をもとに、同じ規格の安価な商品購入を提案する。
キャスターにはさまざまなメーカーがあるが、同じ規格のものに関する情報はほとんどなく、価格の比較は難しかったという。

しかし同社は独自に、キャスターの互換性情報をデータベース化することに成功した。 
メールやファクスで必要なキャスターについて同社に伝えると、同一の規格で安い商品があれば提案する。
植木社長は、「小口でも安価にキャスターを購入したい産業機器メーカーの要望にこたえることができるようになった」と強調しており、販売を拡大していく方針だ。

取り扱うキャスターは産業機器メーカーが装置を据えつける際などに使用するもので、機器の大型化により、荷の重さに耐えられる大型キャスターの市場が広がっているという。

同社は国内市場を三百億-四百億円と見込み、キャスター販売に特化した事業をスタートさせた。
問い合わせは同社(電話075・681・9100)まで。


▼ ビジネスが真似される?

数名の知人から連絡を頂きました。
『すごいビジネス! でも、新聞に掲載されると真似されるのでは?』と心配されていました。

12回の原稿にも書いた通り、『あしもとの見えない商品を、見える様にすることにより、競争を生みだし、そこにビジネスのチャンスがある』と考えています。

更にビジネスモデルが分かったとしても、仕入れ要領、顧客開拓の問題などでそう簡単には真似できないと思います。


▼ 売上実績を公開

3月から始めた事業ですが、6月末の上半期(実質4カ月)、売上が2千万円を超え、今期は5千万円程度を目標としています。
プレス発表の初年度1億円、3年後10億円には程遠いですが、新規事業としては、順調な滑りだしと思います。

この売上は、ほんの数社向けの実績であり、試し販売的な状態です。
カタログ類の製作も完了しましたので、全国の可能性のある企業にアプローチを開始します。

キャスターで3年後10億円と言ったとき、新聞記者さんは誰も信じませんでした。
(社員も信じていなかったかもしれませんね)


▼ 成熟した業界にもビジネスチャンス

文具業界にアスクルが誕生し、それを追随するカスタネット(チョット大げさ)ですが、成熟した業界にもビジネスチャンスがあると思います。
市場規模が小さくなっても、無くなるわけではありませんし、成熟した業界ほど弱い業界と思います。
(成熟=競争が少ない=弱い)
そこに、新しい手法で参入することにより可能性があります。


創業したいと思っている方、ITビジネスが全てと思わず、あしもとにビジネスがあるかもしれません!

キャスターを購入する産業機器装置メーカーは、それなりの企業が多くオフィス用品の販売増も期待できます!


▼ 企業様をご紹介下さい。

オフィス用品もそうですが、今回のキャスターも全国対応しています。
お知り合いの企業の中に、産業機器装置メーカーがございましたら紹介をお願い致します。


▼ 忘れたころにやってきたプレス効果

とにかく、何でも、プレス発表をしておくべきとあらためて痛感しました。
いつ、新聞等に掲載されるかわからないからです。
新規事業を社会的に信用を得るのに一番の近道になりますし。。。。

今回の産経新聞の記事は、非常にわかりやすい文面になっていますので、営業活動に役立つと思います。
産経新聞の記者さんに感謝  『拝』


産経新聞で思いだしました。

私のメディアコンサルの出発点は、高校生の時からあったのです!
高校生の時に、対応して頂いた産経新聞の記者さんの名前は“山副さん”でした。
(もう亡くなられていると思いますが、一生忘れられない名前です)

そろそろ、私の過去について原稿を書きますね。お楽しみに!

Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)

(株)カスタネットの植木です。

キャラクターの『カスタ君』が、あるきはじめました!
まだまだ、幼児なのでしっかりしていませんが、今後の成長に期待して下さい。


▼ カスタ君ファンからの贈りもの

面識もない方から、カスタ君のぬいぐるみが二つ届きました。
手のひらに乗る、大小のぬいぐるみです。
http://www.mankai.biz/ueki/index.html ←をご覧下さい。


感激!です。

過去、カスタ君を色々なバージョンでデザインをして、チラシなどで活用してきました。
しかし、全て“平面”なので、平面カスタ君を立体カスタ君にしたいと前々から思っておりました。

生みの親のデザイナーは、自分の子供を生み、産休中ですので半ば諦めていました。
そこに届いた、ぬいぐるみです。。。。


▼ ぬいぐるみを見て閃き、素早い実行

その前に、私の過去を少し。。。。

私の母親は、洋裁、和裁、編物などが得意で、私はその姿を見ながら育った甘えん坊の子どもでした。
いつも、母親にひっついていましたので、自然と編物などに触る機会が多かったです。

小学校6年生の時のクラブは『手芸クラブ』勿論、男子は一人。
中学一年の夏休みの工作は『ブタのぬいぐるみ』でした。

そんな過去があり、今回ぬいぐるみを見て燃えたのです。


テレビのコマーシャルを思いだして、カスタ君の“かぶりもの”を作成することにしました。

メディアコンサルのセミプロとしては、この“かぶりもの”をニュースにしたいと思いました。
勿論、これだけではニュースになりません。
グッズ作成などではお金がかかります。
そこで考えたのが、新しいカスタ君の誕生です。

スーツを着たカスタ君のデザインとそのカスタ君がオフィスで椅子に座っている姿のチラシです。

チラシの内容は、『オフィス家具おまかせください。デスクもチェアも1台から格安です。 最大50%OFF。。。以下、省略』

かぶりものを頭にかぶり、チラシを持ったことにより、経済ニュースが出来あがったのです。
つまり、マスコットキャラクターを使った販売戦略開始となります。


▼プレス発表、京都新聞に掲載

7月7日京都記者クラブで発表しました。
翌8日京都新聞朝刊の経済紙面に写真付きで掲載されました。


。。。以下、掲載文。。。

タイトル=自社キャラで認知アップ

オフィス用品販売のカスタネット(京都市南区)は7日、自社のマスコットキャラクター「カスタ君」を使った販売戦略展開を始めた。
カスタ君のかぶりもの=写真=を製作するほか、新撰組の羽織姿やスーツ姿のカスタ君もデザイン展開して、展示会や広告などでキャラクターを利用し、認知度を高める。
〔写真サイズは、よこ31mmxたて21mm〕


▼ カスタ君が活字となった記念すべき日

掲載された写真は大きくありませんでしたが、ニュースとして掲載されたことは凄い成果だと思います。
なりより、キャラクターの父親として『カスタ君』の名前が活字として、新聞に掲載された、嬉しい日でした。

早速、母親(デザイナー)にも連絡し共に喜びました。


▼ キャラクターが企業の差別化

当社が行なっている社会貢献活動、大手企業の不祥事などが追い風(良い話ではないが)となり、世間で注目され始めました。
そのことが競合他社と差別化になっていますが、次はこんな小さなベンチャー企業がキャラクターを持っていることが話題になると予感します。
(正しくは、広報戦略として話題にしていくのですが。。。。)

その理由は、社会貢献もキャラクターもその事で、企業に直接的利益をもたらす事は少ないですが、企業イメージを向上できるツールとなります。
商品を購入したり、サービスを受ける場合、社会貢献している会社かしていない会社。
キャラクターを持っている会社か持っていない会社。

どちらを選びますか?
心が暖まる企業を選びますよね。


もう一つ、来年の平成17年度より大阪芸術大学にキャラクター造形学科が日本で初めてスタートします。
http://www.osaka-geidai.ac.jp/index.html

学科が生まれることが、その話題性を先行している証拠でもあり、企業のキャラクターについて新聞紙面に登場するのも近いと確信しています。


▼ キャラクターがあるく方向は

記者クラブで新聞記者さんとの会話から、キャラクターの販売についての質問を複数受けました。
経済記者さんなので質問されたと思います。

となると。。。販売できる商品を開発すれば、一度はニースになることがわかりました。


皆さん、アイデアをご連絡下さい!


Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)

(株)カスタネットの植木です。

6月25日(金)京都新聞朝刊「取材ノートから」のコーナーに
ボランティアとビジネスが融合したビジネスモデルの記事が大きく掲載され、大反響中です。


▼ メディア戦略、上級編

メディアに登場する回数が増えてくると、そのネタ毎にどの新聞に掲載されるのが良いのか考える必要があります。
つまり、直接的成果を狙うのか間接的成果を狙うのかでは、掲載される新聞によって大きな違いが生まれます。
また、どの紙面(記事の種類)を狙うのかで、プレス発表の原稿が変わります。

今回は、商品・サービス・社会貢献などの具体的項目ではなく、
当社の創業から現在までの経過がニュースになる様に挑戦しました。
それも、地元の京都新聞で。


▼ インタビューの答えを用意

記事の中には“山”が必要です。記者さんが知っていることは、山には成り得ません。
山を用意してインタビューに臨む必要があります。
勿論、その内容は、将来メディア戦略で使用するネタです。
(ネタを小出しするイメージです)


今回の山は。。。。

『前文省略・・今後は社内に社会貢献室を設置し、同国での小児科病棟の建設も視野に入れる・・後文省略』

みなさん、どうですか?

多くの方から電話、メールを頂きましたが、何と全員が。。。
「次は、小児科病棟ですか」と感想を頂きました。

               大成功でした!


▼ 京都新聞掲載記事をお読み下さい。(長文です)

 ボランティアビジネス軌道に
 〔カンボジアの校舎建設支援〕

半導体製造装置メーカーの社員が社内ベンチャーで起業したオフィス用品販売のカスタネット(京都市南区)。
そのボランティアビジネスが軌道に乗り始めた。
コピー機のリサイクルトナーの販売益を財源にしたカンボジアでの校舎建設が先月に着工。
販売活動と社会貢献を融合させた新ビジネスモデルの成功例として注目を集めている。


 費用はリサイクルで

同社のリサイクルトナー事業は、子供の学習状況が良好でないカンボジアへの社会貢献活動の一環。
産業廃棄物となるコピー機のトナーを無料で回収し、リサイクル業者に売却。
その売却益を老朽化した校舎の建設費に充てる事業を昨年九月から始めた。

校舎を建設するのは首都プノンペン北方のトレア村のトレア小。
十月に完成予定で「まだ目標の三百五十万円には足りないが、校舎が崩壊寸前でトレア村挙げての要望が届いたため、先を見越して着工する」(植木力社長)という。

同社は。二〇〇一年に大日本スクリーン製造の社内ベンチャーとして起業。
当初は商品販売だけに取り組み、初年度は赤字スタートだったが、〇二年、植木社長が異業種交流会で海外ボランティアに取り組む団体知り合ったことが、業績好転の転機となった。

文房具が不足するカンボジアの学校の状況を聞き、取引先で不要になったボールペンや鉛筆など文房具の回収を始めた。
国際開発救援財団(FIDR)を通じて寄付し、送料をまかなうためにトナーリサイクル事業も開始。
植木社長は昨年三月、文具の利用状況を確めるため、トレア村を視察した。
そこで老朽化が激しい校舎を見て、校舎建設にも取り組むことにした。


 社会貢献で会社PR

同社自体はボランティアをすることで損するわけではない。
使用済みトナーを売却したリサイクル先の業者から、再び戻ってきたトナーをまた取引先に売却して利益をあげる。
身近な文房具やトナーが社会貢献につながるため、取引先は「同じ商品ならボランティアにつながる商品を」と購買意欲も出る。
環境やコスト面にも役立つ仕組みで、社会貢献活動が同社の最大のPR効果となった。

社会貢献活動を始めてから同社の知名度は一気に高まった。
取引先は全国で二千五百社まで広がり、リサイクルトナーの売上高は月五百万円に上る。
創業三期目となる0三年十二月の売上高は三億五千万円になり、初の黒字転換。
本年度は売上高五億円の大台を目指し、あと二年で累損を解消する計画だ。


 民間企業成果に期待

「ボランティアとビジネスの融合」。
創業の都・京都の民間企業から生まれつつある新たなビジネスモデルの成果が、いよいよカンボジアでの校舎という具体的な形となる。
植木社長は「まったく経験のない中で苦労したが、今後の励みになる。
社会貢献が競合他社と違う付加価値になることが分かった」と振り返り、今後は社内に社会貢献室を設置し、同国での小児科病棟の建設も視野に入れる。

ボランティア活動に詳しい、NPO法人(特定非営利活動法人)日本サスティナブルコミュニティセンター(京都市中京区)の浅野令子事務局長は、「企業が真剣に『いい事』に取り組んでいるか否かに、客は敏感に反応する。
社会貢献をビジネスモデルの一部として取り入れる企業には、カスタネットを参考に、ぜひ『本物』を目指してほしい」と期待を寄せている。

掲載された写真の説明:寄付された文房具でカスタネットの植木社長へメッセージを書くカンボジアの子供たち(カンボジア・トレア小)


▼ 素晴らしい、記事でした。

私を知らない人がこの記事を読まれたら、『いい人、植木さん』のイメージが脳裏に残ったと思います。
地元、京都新聞でもあり、後々の営業活動や信用に役立つものと思います。

社会報道部の仲屋記者さん、ありがとうございました。


Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)

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