(株)カスタネットの植木です。

ある新聞記者さんから「異業種交流会」についてコメントを求められましたので、
今回は交流会について書くことにしました。


▼ 人との出会いで知らない世界が見えてきた

3年前まで、異業種交流会と言う言葉に無縁な人間でした。それもそのはず、19年間勤めた大日本スクリーン製造(株)のサラリーマン生活では、他業種の人と会う事もなく、会う場もなく、会う必要もありませんでした。

営業の職種だと色々な人との出会いもあったかもしれませんが、工場での購買や開発の管理(内勤)の仕事でしたので、新しい人と出会う事もなく・・・。

   今から思えば閉ざされた世界で働いていたと思いますね

それが、創業して色々な交流会に参加する事によって、多くの方々と知り合いになり全く違う社会を知り始めたのでした。

出会った人は、私の子供と同年代の若者から親以上の年輩の方まで。
職種ではサラリーマン、町工場の社長、上場会社の社長、国会議員、医者、教員、税理士、各種コンサル業、飲食店の経営、学生、主婦、リストラされたサラリーマンなど・・書ききれませんね!
癌と闘っている主婦の方もおられました。(一度しか会っていませんが)

   今の日本を色々な角度から見ることが出来ています。


▼ 成果を求めず、気楽に参加して
 
 異業種交流会に参加している人は、それぞれの目的を持って参加していると思いますが、営業目的のために名刺だけを集めに1回だけ来る人もいますね。
私も本音を言えば、会った方に仕事のアプローチをすぐにでもしたいのも事実ですが、そこは我慢し、その人との出会いを大切にして来ました。

出来る限り継続して参加することに力点を置き、他の交流会の誘いがあるとそれにも参加して・・・。
気がつくと10以上の交流会に皆勤賞で参加していました。

皆勤参加をしていると、次回の開催日を決める時に私の都合を聞かれることも多くなり、もう欠席出来ませんよね。

どの会も月に一度程度の例会がありますので、多い週は毎日状態です。
第三土曜日に集中する月も多く、朝食会、昼食会、夕食会と芸能人的なスケジュールをこなす時もあります。
しかし、交流会に参加する激務に耐えきれず、今年のはじめ頃から調整に入りました。

    ご無沙汰している皆さん!ごめんなさい!

しかし、継続して参加することで名前も覚えてもらい、事業内容も知って頂き、それが商売に繋がりはじめています。


     『何事でも継続が力です』


▼ チョット変わった交流会を紹介します。

多くの交流会は、前半がゲストか会員による講演、後半は懇親会とお決まりのパターンが殆どですが、全国どこを探しても無いと思われる交流会を紹介します。

それは、飲み食いしてもお金は要らない交流会です。

大阪の八尾にある町工場(社員もいない工場)の社長が、月1回工場を開放しています。間口数メートルの長屋的な工場で、油の匂いがする小さい工場です。

開始の挨拶も無ければ何もない。三々五々集まって来た人は、大型冷蔵庫からビールを取り出し自由に飲みながら話しをするだけです。

鉄板焼きの食材や揚げ物の冷凍食品も用意されており、交流しながら誰かが焼いたり、揚げたりしています。

何もメリットがない交流会に町工場の社長は毎月多額のお金を出しています。
それも、23年間も続いているのです。
口コミで集まった人が、工場に入れない状態になる時もしばしばです。


そんな会があるのか、狐にだまされたつもりで一度参加して見て下さい。

株式会社テルモ工業の若松社長主催(テルモ会)
電話:0729-98-4151

3年近くも通っていると、その社長に息子の様に可愛がって頂いています。
初めて参加した人が社長のところへ挨拶に行くと、こんなベンチャー経営者が来ていると紹介して頂いている様で、皆が知っているカスタネットの植木になりました。


▼ 人の出会いって不思議

カンボジアのボランティア活動で全国的に有名になったのも、交流会での出会いがきっかけですし、ビジネスのアイデアも人との出会いからだと思います。 


『人との出会いのあるところに人生とビジネスが有り、出会いのないところに は何もない。・・植木 力 』


この週刊☆ビジマの出会いも不思議です。
咲本さんから原稿を頼まれて書き始めた、私を含めた執筆者達。
知らない者同士だったものが原稿を介して知り合う事って不思議ですよね。

12月3日に京都商工会議所主催の「京都ビジネスモデル交流会」に参加したときの出来事を・・・。

仕事の都合で少し遅れて、ホテルグランヴィアの講演会場に入ると殆ど席は埋まっていました。
やっと見つけたところに座り、受付で頂いた参加者名簿に目をやり、自分が掲載されていることを確認しました。

偶然にも週刊☆ビジマに投稿している下浦さんの名前が、私の下に掲載されていましたので後で挨拶をと思いながら・・・。
一通り名簿に目を通し終わり、テーブルの上の水を飲み、左隣を見ると・・・。

どこかで見た人!  ア! 下浦さん!

この確率はどんなものですかね?


年末ジャンボもこんな調子で当たってほしいですね。
下浦さんとの劇的な出会いがあったので、年末ジャンボを買いました。

Written by 植木 力株式会社カスタネット 代表取締役)